専守防衛 04: 名前：よびひん投稿日：2003/11/15(Sat) 01:16 保安官を目指していると言うことなので、敢えて誤解を恐れず言いますが 上記理由で自衛隊を忌避し、海上保安官になりたいというのであれば、 たぶん海上保安庁に勤務されても強い不満が残ると思いますので、 他の職種を選ばれた方が良いかもしれません。 海上保安庁は、事件事故に対して後手の対応となります。 （目付きが悪いからと、警察が無差別に人を逮捕できないのと同じ理由です） 行動の指針は国内法・国際法・国際的慣習となります。 防衛庁もまた海保も同じような指針に基づいて行動しています。 例えば、中国の海洋調査船が経済水域で海洋調査をしているからという理由 だけでは、その船を拿捕することはできません。 拿捕した途端に、日本は全世界から「無法国家」の烙印を押されますから。 上記のSOPHIEさんの考えを推し進めると、「攻撃される前の先制攻撃」です。 もしSOPHIEさんが海保に勤務し、かつ私の部下になったとき、 私はあなたに携帯武器を持たせること、機銃手に付けることをためらうでしょう。 『軍反対の左翼の自己満足』などと扇動的な言辞であればなおさらです。 海上保安官の職務に求められるのは政治的中立（政治的無色）です。 付言すれば、どの国の軍隊も専守防衛が国是となっています。 「わが国の軍隊は侵略のための軍隊」とは書くはずもありません。 そんなことを明記した時点で「平和に対する脅威」と国連から認定されます。 05: 名前：ＳＯＰＨＩＥ投稿日：2003/11/15(Sat) 22:25 どの国の軍隊も専守防衛が国是となっているというのは、 現代の世界では当たり前だと思います。 しかし、方針はそうであっても、他国の軍はやらねばならぬときは出来る と思います。外国人に日本は専守防衛で、攻撃されねば何も出来ない と話すと、あんな優秀な軍を持っているのに、信じられないといわれます。 他国を侵略したり、攻撃したりというのは、世界の思潮に合いませんし、 そんなことをするのは北と米国ぐらいだと思います。 私は何も疑わしいからと先制攻撃をかけるべきだといっているのでは ないです。国内法・国際法・国際的慣習に基づいて、冷静な行動をとって 欲しいです。しかし、自衛隊はそれが行き過ぎではないかと思うのです。 冷戦時、ソ連の戦闘機が領土侵犯しても、自衛隊は警告を発するだけで、 何も出来ない。それを見て、付け上がって北が諜報員を送り込み、 日本国民を拉致する。これは、日本が何もできないことを知っているから 出来ることです。それに、中国や韓国などを刺激しないように、イージス艦に しても、1万トンを超えないように作られたというではないですか。 日本を守るために必要なことが出来ない。大変遺憾です。 その点、海上保安庁は、何年か前に、北の工作船が日本に領海侵犯を したときに、国際法を遵守し、かつ、相手が発砲したのち、攻撃を開始し、 敵を沈めました。僕はこのとき、正直にこれまでのらりくらり、何もできない 日本へのうっぷんが一気に晴れました。海上保安庁はやるときにはやれる ことが証明されたのではないかと思うんですが。 06: 名前：よびひん投稿日：2003/11/16(Sun) 00:26 数点説明させていただきますと、昨年３月の工作船事案において 海保が当初行った射撃は、警告射撃です。理由は領海侵犯ではなく漁業法における 停船命令違反です。これについては、現在においても反対論はありますが、 陸上の警察が車両検問において規制線を突破しようとしたときに、タイヤなどに向かって 射撃を行い停車を図ることは、方法・手段が妥当であり、かつ危険性が高い場合は社会的に も容認されつつあると言ってよいものと思います。 そのうえで、１９８６年１２月の社会的アレルギーが強い段階で警告射撃を実施していたのは、 実は自衛隊であることを特記したいと思います。 巷で有名な「いんちき館」というサイトに、ここらへんの経緯がまとめてあります。 http://www010.upp.so-net.ne.jp/kawadai/study.html [source] [check] 次に、日本は保有４カ国中最大のイージス艦を持っていることをお伝えします。 http://www.love-navy.com/ [source] [check]　　（I　Love　Navy　というサイトです） 米海軍のグローバルな艦隊においても、１万トン級のイージス艦は必要ないのです。 また、防衛局計画課の公開情報の中には、２００８年に13,500トンDDHの建造を 明記してあります。 http://www.jda.go.jp/j/info/hyouka/2003/jizen/you02.pdf [source] [check] 海上保安庁を応援してくれたり、一生の職業として選ばれる方には 一職員として感謝していますし、大変うれしいことです。 しかし、それは他の省庁の業績・功績が不当に評価されてしかるべき では決してありません。 私は1986年の南西航空群の射撃許可、そして能登半島不審船事案が、 歴史的に工作船事案への流れを作り出したものと思っているのです。 また、表面上「のらりくらり」に見えるかもしれませんが、外交上の抗議 や駆け引き・落としどころ等と言うものが、外見よりは甘いものではない ということも知っています。 それは、将棋のように王将を取り合うのではなく、囲碁のように半々を 取り合い、できれば一目多く取りあう・・・という世界です。 近隣諸国への「無用な」刺激は、外交上の失点ではないでしょうか。 07: 名前：ＳＯＰＨＩＥ投稿日：2003/11/16(Sun) 01:03 丁寧なご説明ありがとうございます！大変参考になります！ 趣旨から離れてしまいますが、気になったのが、イージス艦のことです。 どこかの本で周辺諸国を刺激しないために、との理由で1万トン以内に と厳命され抑えられたとあったと思うのですが、それは嘘なのでしょうか？ 08: 名前：ＳＯＰＨＩＥ投稿日：2003/11/16(Sun) 01:08 それと、周辺諸国への配慮、刺激しないために、という言葉をよくきくのです が、私にはなんともよくわかりません。その刺激というのものは、 日本が軍事大国化して、攻めてくるのではないかとの考えだと思いますが、 真剣に中国や韓国がそのように思っているのでしょうか？ よびひんさんはどのようにお考えですか？ あと、中国の核ミサイルが何十基と日本に向いているとのことですが、 これはどう考えられますか？一番考えないといけないのは中国の方だと 思うのですが。 09: 名前：よびひん投稿日：2003/11/16(Sun) 02:16 商船において、１万トン以下にするメリットは東京湾内での強制水先が免除されること ですが、護衛艦についてはこの規定そのものが適用されないのでどうなんでしょう。 私は防衛庁における議論は、表に出た資料でしか知りませんので 残念ながら、真偽を判定できるほどの知識は現時点で持っていないのですが、 少なくとも１万トン以下のイージス艦より、１万４千トンの軽空母並みのDDHの方が 「近隣諸国への刺激」という意味では物議をかもすものと思います。 そのような状況証拠から、「たまたま１万トン以下になった」と見るのが 自然なような気がします。（あくまでも私見ですが） 近隣諸国の「軍事大国化への懸念」というのは、確かにそういう感情を 中国・韓国国民は持っているとは思いますが、彼らの建国史を考えるに、 日本帝国主義からの解放という国民教育をしてきたことから、 そのような感情を国民が持つことは必然かと思います。 ただ、かの国の首脳部が本気でそれを信じ、行動しているかといえば 答えは「違います」ということになるでしょう。 イラク派遣を見ても、韓国政府の考えは昨今の新聞のとおりです。 外交上「日本の軍国化」というのは、未だに日本にとっての弱点と思われており、 各国政府が外交得点を挙げる余地があると考えているのかもしれません。 これに対して、日本は法整備をテコに「海外貢献」を基軸とした軍事・防衛 に関する政策を展開している・・・と見るのは穿ちすぎでしょうか？ なお、中国・ロシア（ひょっとして北朝鮮も）の核ミサイルが日本に 向いていたとしても、驚くことではないと思います。不幸なことですが。 日本には在日米軍という一線級の軍隊があり、在韓米軍とも連動しています。 純粋に軍事的に考えれば、これを叩かない限り戦争のもう一方の当事者は 勝利することができないと考えることは、妥当なことかと思われます。 あくまでも、戦争を仕掛けたいのか？という問題とは別の次元の問題です。 そして、これは核の自動報復システムとして冷戦時代から維持され続けている 考えであり、デタントの時代を経てなお米ロがお互いに核を向け合っている ということからも、問題が一筋縄で行かないことを示しています。 一番考えて欲しいのは中国に限らず、核クラブ各国の今後の戦略体系 ではないでしょうか。 段々と掲示板の趣旨から離れつつあると感じています、すいません。 10: 名前：ＳＯＰＨＩＥ投稿日：2003/11/16(Sun) 22:25 ご説明ありがとうございます！ちょっと趣旨から離れいるようなので、ここらで 止めにしときます！また質問があればよろしくおねがいします。 11: 名前：ＳＯＰＨＩＥ投稿日：2003/11/17(Mon) 23:26 よびひんさんに質問です。 これはこの掲示板の趣旨と別ですが、お話の中でよびひんさんは、 保安庁に勤めておられるようなので、ここであれば、よびひんさんが 見ていただけるのではないかと思い、書き込みました。 僕は高校二年生で、今進路のことで悩んでいるので質問しました。 それで質問なんですが、海上保安庁の中で、上に立っているのは 一般大学を出た職員の方ときいたのですが、保安大学校出と 一般大学出では、陸の上ではやる仕事や役割は、やはり違うでしょうか？ それはどのように違うのでしょうか？ 上に立つ保安庁職員になるには、やはり一般大学から 国家公務員の試験を受けてなるのでしょうか？ 分る範囲ないで、相談にのってほしいのです。よろしくおねがいします。 : 名前：投稿日： 1: 名前：延べ6年生・生意気編投稿日：2004/12/31(Fri) 22:17 私の勝手＆高慢な意見をここで述べさせて下さい。 私は第一希望が海上自衛隊です。 第二希望が海上保安庁です。 ３０も越えたいい年なので、技術海曹と言う「横道入学」しかありません。 モールスである通信士の方の資格を取っておらず、自衛隊の方はここ２年受けられず、代わりに海上保安庁を受けて来ました（*資格部門の中途採用）。 だめですね。 「イエスかのーか！？」 と、聞かれると、海上保安庁の方は＜私は＞勢いが失せます。大声で「好きです！」と言えない。 正妻はあくまでも自衛隊。 規模が違う。組織の大きさが違う。舞台のスケールが違う。 片方は銃を取り、人を殺める事も起こるでしょうが、やはり私は自衛隊を選びます。 警察をバカにする訳ではないのですが、試験日「鉛筆忘れた方ー。いますかー」だって。ガキの遠足かよ、と思いましたネ。病院も市民病院に遠足気分で群馬県庁からゾロゾロ行進。栃木は「町医者で見て来て貰って下さい」でした。 自衛隊は基地内に衛生隊がありますから「ハイ、次！　ハイ、次！」もぉー、バカにはたまらんっすわ。最高ーっす。 侵略に関しては、旧海軍の米内光政海軍大将と同じです。 日本が、祖国が、どう考えても「不当な侵略を受けた場合」私は遠慮なく武器を採り、立ち上がる＜覚悟＞でおります。 不当な、しつこく繰り返しますが、どう考えても理不尽な行為を受けたのに、それをみすみす看過してしまうのは、「国を守る」と言う側面の他に「人としての真理の棄却・正義の放棄」になります。 義とは何ぞや。「悪を憎む心なり」 笑うかもしれませんが、アニメのジパングを少し見ています。いいですね。好きですよ。 海軍士官である草鹿少佐（？）。白の第二種軍装がとても似合います。ある意味、海軍士官は「最後のサムライ」でした。みなの見本であった。 「目先が利いて、スマートで、負けじ魂、これぞ船乗り！」 角松（？）副艦長も剛の者でたまらない雰囲気ですよね。 「覚悟」を煮詰めるのもよし、「覚悟」を先に決めるのもよし、かと思います。 スリランカの地震津波に、護衛艦がインド洋方面からタイ方面に派遣と聞き、実に悔しい思いです。規模が違いますよ。銃を取りますが、規模が違いますよ！ *海上保安庁ファンの方、気分を悪くなされないで下さい。ゴメンなさい。 2: 名前：テュルー投稿日：2005/01/08(Sat) 13:08 　私は第一志望が海上保安庁です。しか二次試験に落ちたので海上自衛隊に決めましたが、四月からの教育期間中に海上保安の試験を受けることはかのうでしょうか？ 3: 名前：現役海自投稿日：2005/01/11(Tue) 23:07 ２＜ 私は海保の試験が何月にあるかは知りませんが、、、、 あまりお勧めしません。 教育隊で海保の試験を受けに行くことが、可能なんだろうけど（試験を受けることは本人の自由） 方法はどんなに考えても浮かびません。 結果的に海自に入ってしまったら、試験を受けることが出来なくなるでしょう。（周囲の影響で） 試験を受ける直前に海自をやめてしまうか。 ４月までに入隊しない決心を固めないとテュルさんの２００６年度の海保入りの可能性は低いです。 まぁ、海自も悪くは無い就職先だがね＾＾ 4: 名前：HMS投稿日：2005/01/12(Wed) 00:15 現役海自さん、こんにちは。 >私は海保の試験が何月にあるかは知りませんが、、、、 ４月と９月です。有資格者は６月と１１月。 >教育隊で海保の試験を受けに行くことが、可能なんだろうけど 曹候学生在学中で受験して舞鶴に来た人間はいますが。 陸の武山で後期終了後、海洋科学課程に入校した人間も私の 目の前にいます。困難ですが不可能ではありません。 　教育隊が舞鶴（配属は居住地の近くの教育隊とは限りません）な らば、なお結構。一次受験日は日曜日ですから外出可能ならば受験 できます。（教育期間中ですからたぶん制服姿でしょうが・・・）

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