海上保安官 海上保安庁

海上保安官になるには

採用方法

海上保安官になるには基本的には海上保安大学校学生採用試験か海上保安学校学生採用試験に合格し、海上保安大学校か海上保安学校に入学しなければなりません。採用試験は基本的に普通の公務員試験と変わりません。ただし警察官などと同じで体力試験があります。とは言え、警察官採用試験ほど厳しいことも要求されませんが、体力試験での不合格者が多いため、2011年度採用試験より、片手懸垂(垂直に垂らした太い綱に片手で3秒以上ぶら下がる)から鉄棒ぶら下がり(水平な鉄棒に両手で10秒以上ぶら下がる)に変わるなど体力試験がさらに緩いものとなりました。

海上保安大学校

呉市にある海上保安庁の幹部職員の養成機関です。本科4年、専攻科(遠洋航海等)6ヶ月間です。本科の途中から、第一群(航海)第二群(機関)第三群(情報通信)の三つの専攻に分かれます。卒業後は大型巡視船に乗船し、初等幹部として主任航海士など、専攻に応じた業務につきます。
海上保安大学校練習船「こじま」
海上保安大学校練習船「こじま」

 

海上保安学校

舞鶴市にある海上保安庁の一般職員の養成機関です。船舶運航システム課程(航海・機関・主計の各コース)情報システム課程海洋科学課程航空課程があります。船舶運航システム課程・海洋科学課程・航空課程は1年間、情報システム課程は2年間です。卒業後、船舶運航システム課程は警備救難業務等へ、情報システム課程は警備救難業務、交通業務へ、海洋科学課程は水路業務へ、航空課程は引き続き一定期間の教育を受けた後で、航空機を使用した業務につきます。所定の実務経験後、海上保安学大校の特修科へ進んで幹部になることもできます。
船舶運航システム課程航海コースは10月入学の試験もあります。
資格保有者の採用
五級海技士以上・第二級総合無線通信士又は第二級陸上無線技術士以上・飛行機又は回転翼機事業用操縦士以上の資格を保有する人を対象としたものです。海技士及び無線通信士の資格を持つ者は海上保安学校門司分校に、操縦士の資格を持つ者は海上保安学校宮城分校に入学します。期間は6ヶ月間で、学生ではなく研修生扱いとなります。

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